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炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)

 

   自分を外敵から守ってくれるはずの免疫細胞(白血球、リンパ球、単球など)。この免疫系のバランスが崩れる事で、ある日突然自分を攻撃し始める事があります。骨を攻撃する病気が「慢性関節リウマチ」であり、消化管であれば狭義の「炎症性腸疾患(IBD)」です。IBDには潰瘍性大腸炎とクローン病があります。

 

潰瘍性大腸炎

 

 第96代内閣総理大臣の安倍晋三で一躍有名になった疾患で、大腸に炎症をおこします。ごく一部の例外を除き直腸から連続して口側に炎症が広がり、腹痛・下痢・下血などを生じます。種々の内科的治療でほとんどの方が寛解(病状がおさまる)されますが、稀に治療に抵抗する場合は大腸全摘術を行います。劇症型などでない待機的な手術の場合は腹腔鏡による手術を選択しています。

 

クローン病

 

 遺伝子のクローンとは関係ないです。クローン病を最初に報告した人の名前(クローン氏)が由来です。口から肛門に至る全ての消化管に炎症が生じますが、発生率の高い小腸や大腸の分布により「小腸型」、「大腸型」、「小腸大腸型」に分類されます。潰瘍性大腸炎と同じく腹痛、下痢を生じますが、炎症が全層に生じるためしばしば狭窄して腸閉塞となったり、消化管に穴(瘻孔)が生じて腹腔内や皮膚へ連続し手術が必要となります。またクローン病に特有の肛門疾患(クローン痔瘻やスキンタッグ)も併発するのが特徴的です。

 

 いずれにせよ、従来は特効薬にあたる物がなく、何度も腸管切除を行い栄養吸収障害となったり、永久的な人工肛門となる事が多かったのですが、後述する新規薬剤の登場により劇的に治療法が変わりました。適切に診断治療がなされれば普通の方と変わらない生活をおくれます

 

治療について

 

 様々な治療薬を用いて治療を行いますが、なるべく長期使用による副作用が問題となるステロイドを用いない・もしくは早期に離脱出来るようにします。特にTNFα阻害剤である「レミケード®」や「ヒュミラ®」、免疫抑制剤である「プログラフ®」、副作用の極めて少ない血球除去療法の「LCAP/GCAP」は、活動性の高いIBDに対しても非常に効果があります。それぞれを患者さんの状態に応じて使い分け、なおかつ副作用がないように慎重に管理する事が専門医として求められます。

 

当院での治療の特徴

  

 有床クリニックであるため全ての方の治療が行えるわけではありません。非常勤として勤務している十全総合病院と連携して治療(十全でも外来や入院手術を行っています)にあたります。当院では基本的に病状の落ち着いた患者さんや軽症例を中心に外来治療を行います。若年者に多い疾患のため、通学に影響の少ない土曜外来などは利便性が高いと思います。レミケード、ヒュミラ、プログラフの治療も維持治療を中心に積極的に行っています。患者さんの病状に応じて当院と十全を行き来してもらう事で、それぞれにあった良い治療を提供できると考えています。

   CCJAPANという雑誌があります。IBDの患者さんだけで設立された法人会社で、IBDの患者さん向けに新しい治療体験記、食事レシピ、社会的問題点にどのように対峙しているかなどがかかれた雑誌です。

 十全での積極的にLCAPを用いた治療について取り上げてもらいました(pdfボタンをクリックして下さい